語彙力を伸ばしたい

「初めに単語力ありき」と言っても言い過ぎではないかもしれません。語彙力は英語の岩壁を登る「足掛かり」のようなもの。繰り返し学習して、英語を見れば日本語が、日本語を見れば英語が思い浮かぶようになるまで学習していきましょう。
語彙力を伸ばす英語勉強法は...
英語はリズムの言語と言われており、抑揚が大切です。音楽のリズムに乗って単語、フレーズを声に出すことで、この抑揚が身に付けやすくなり、学習効果もより定着するようになります。リズムに乗って体を動かすともっと覚えやすくなりますよ。

チャンツ
リズムに乗って、英語を口に出します。日本語←→英語のどちらを見ても訳語が口から出てくるようになるまで繰り返します。
学習開始レベル=★→★★★:易→難、☆は★の1/2
この英語勉強法を取り入れている教材
ボキャビル(R)マラソン・パワーアップコース
マスターする語彙3120語は主要英字新聞の95%をカバーする頻出語。自然に繰り返しの学習ができる「スーパースパイラル学習法」で無理なく定着できます。
詳しくはこちら文法力を伸ばしたい

「会話では必ずしも英文法の通りに話さないこともあるからあまり役に立たない?」と思っている人もいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。くだけた会話表現などの基になっているのは、英語構文の核ともなっている文法の規則なのです。どんな英文でもしっかりと理解するためには、英文法の知識が不可欠です!
文法力を伸ばす英語勉強法は...
苦手な文法項目を体系的に理解することで、英語の基本構造が身に付きます。その上で、会話表現を学習することが、自分の言いたいことを英語で発信していく力を効果的に身に付けるコツです。

文法書で構文を確認
文法項目で不確かな項目(例:現在完了、関係代名詞など)を選び、文法書で徹底的に疑問点を明らかにします。
学習開始レベル=★→★★★:易→難、☆は★の1/2
この英語勉強法を取り入れている教材
【音声DL付】Mr. Evineの英文法の基礎のキソ
大人のやり直し英語は「英文法」から始めるのが効率的! Evine先生が、中1レベルの「これだけは押さえたい」超入門英文法をやさしく教えます。
詳しくはこちら聞く力を伸ばしたい

コミュニケーションの第1ステップは、「聞き取り(リスニング)」。相手の言っていることを理解できなければ、会話のキャッチボールを始めることはできません。リスニングは、英会話力アップの「初めの一歩」とも言えるスキルなのです。
聞く力を伸ばす英語勉強法は...
下でご紹介する勉強法に取り組むプロセスの中で、英語を聞き取る力が身に付きます。せっかく、辞書や文法書などで学習して英語の意味を理解できるようになっても、英語を音で聞いたときに、意味が認識できるようになっていないと、英語の波の中に「取り残される状態」になってしまいかねません。論より証拠、挑戦してみてください。

リピーティング
英語を聞いて、1文、または意味の区切りごとに文を繰り返します。聞き取りの際の集中力を高めます。

オーバーラッピング
聞こえてくる英文音声と同時に英語を声に出す方法です。自然なスピードで英語を話せるようになります。

シャドーイング
音声を聞きながら、聞こえた音を少し遅れて声に出します。聞きながら話す力が強化され、英語で情報を処理する力が高まります。

スラッシュリスニング
英文の意味のまとまりごとにスラッシュ(切れ目)を入れて、英語を聞きながら、英語の語順のままで理解していくように意識します。英語での情報処理力が強化されます。
学習開始レベル=★→★★★:易→難、☆は★の1/2
この英語勉強法を取り入れている教材
話す力を伸ばしたい

「英語が話せるようになりたい」という思いは、英語を学ぶ方々が共通でお持ちだと思います。きちんと自分の意見を発信できるようになるためには、相手の言うことをしっかりと聞き取り、自分で文章を組み立てて話す力が必要です。
話す力を伸ばす英語勉強法は...
会話は、言葉のキャッチボールです。これらの勉強法に取り組むことで、音読によって意見の発信、リピーティング・オーバーラッピング・シャドーイングによって相手の話を聞く力と姿勢の両方を身に付けることができるのです。

音読
英文を声に出して読みます。英語学習は、音読からスタートするといえるかもしれません。頭を英語モードに切り替えるのにも、集中力を高めるのにも効果があります。

リピーティング
英語を聞いて、文章の切れ目で文を繰り返します。聞き取りの際の集中力を高めます。

オーバーラッピング
聞こえてくる英文音声と同時に英語を声に出す方法です。自然なスピードで英語を口にできるようになります。

シャドーイング
音声を聞きながら、聞こえた音を1~2語遅れで声に出します。聞きながら話す力が強化され、英語で情報を処理する力が高まります。
学習開始レベル=★→★★★:易→難、☆は★の1/2
この英語勉強法を取り入れている教材
イングリッシュ・クイックマスター 英会話 basic
約1000人の英語学習者へのリサーチを元に厳選した、英会話でよく使われる表現を繰り返し声に出す練習をすることで、反射的に英語を話せる力を養います。
詳しくはこちらイングリッシュ・クイックマスター 英会話 advanced
1日平均80回、全ユニットでおよそ8,000回を越える発話練習で、48の機能(表現)を習得し、言いたいことを適切に伝える対話力が獲得できます。
詳しくはこちら番外編
アルクオンライン英会話
レベル:★~★★★
24時間いつでもオンラインでネイティブ、バイリンガル講師のマンツーマンレッスンが受けられる「アルクオンライン英会話」。専用トレーニングを積んだ英語講師陣の主な出身国は、アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、イギリス。 世界各国に滞在する講師から本物の英語を思う存分学べるオンライン英会話レッスンです。
詳しくはこちら読む力を伸ばしたい

英字新聞や雑誌を読みこなせるようになるためには「なんとなく」ではなく「きちんと」英語を理解する必要があります。語彙力増強などのトレーニング方法を組み合わせ、さまざまなジャンルの英文に目を通していくことが上達の鍵です。
読む力を伸ばす英語勉強法は... その1
英文を読むスピードが遅くなる第一の要因は、つい頭の中で日本語に訳してしまおうとするからです。スラッシュリーディングは、英語のままで意味を認識し、「日本語に訳す」という無意識の反応を、頭から取り去る役割を持ちます。

スラッシュリーディング
英文の意味のまとまりごとにスラッシュ(切れ目)を入れて、英語の語順のままで、英語を読み進めます。英語での情報処理力が強化されます。
学習開始レベル=★→★★★:易→難、☆は★の1/2
この英語勉強法を取り入れている教材
もう一度英語 ビジネス Chance
英検準2級、TOEIC500点レベルの英語力を、ビジネス仕様にブラッシュアップする通信講座。3カ月で、あなたの仕事力を英語で発揮できるようになります。
詳しくはこちら読む力を伸ばす英語勉強法は... その2
音声に合わせて英語を読む練習をすると、読む速度は飛躍的に高まります! 一見リスニングの学習法に思えますが、これらの練習法を、英文スクリプトを参照しながら行なうことで、英語を日本語に訳さずに読む習慣が定着し、読む速度も速くなります。つまり、ネイティブが英語を読むスタイルに、「英語の頭」を作っているようなものなのです。

チャンツ
リズムに乗って、英語を口に出します。日本語←→英語のどちらを見ても訳語が口から出てくるようになるまで繰り返します。

リピーティング
英語を聞いて、1文、または意味の文章の区切りごとに文を繰り返します。聞き取りの際の集中力を高めます。

オーバーラッピング
聞こえてくる英文音声と同時に英語を声に出す方法です。自然なスピードで英語を話せるようになります。
学習開始レベル=★→★★★:易→難、☆は★の1/2
この英語勉強法を取り入れている教材
ボキャビル(R)マラソン パワーアップコース
マスターする語彙3120語は主要英字新聞の95%をカバーする頻出語。自然に繰り返しの学習ができる「スーパースパイラル学習法」で無理なく定着できます。
詳しくはこちら書く力を伸ばしたい

文章を書くのは、母国語でもなかなか難易度が高いもの、ましてや外国語......と身構えてしまう方もいるかもしれません。でも、心配は不要です。まずは気軽に英文日記を書いたり、仕事で最低限のメールライティングができたりするようになることを目指していきましょう。論文や報告書の作成などもその積み重ねで必ずできるようになります!
書く力を伸ばす英語勉強法は...
どんなに難易度の高い英文が理解できても、自分でも同様の文章を組み立てることは、一朝一夕にはできません。練習あるのみ! これまでストックした英語表現の引き出しから、さまざまなものを組み立てるには「継続こそ力なり」です。

英語日記
毎日少しずつ、英語で自分の気持ちや身の回りの出来事を書き出していきます。続けることで、長文を組み立てることも可能となります。
学習開始レベル=★→★★★:易→難、☆は★の1/2
この英語勉強法を取り入れている教材
「英語日記」シリーズ
誰でも気軽に実践でき、継続することによって、日常でも英語に対する意識が高まり、英語を吸収しやすい状態にしてくれる、あらゆる英語学習者の方にお薦めの学習メソッドです。
詳しくはこちら学習時間の作り方のヒント
前提として「目標設定」をお忘れなく!

佐々木富恵(アルク)
ESAC(R)事務局にてアルク英語学習アドバイザーの管理・運営に携わる。2003年フィリピン大学にてTESOL修了。英語学習アドバイザー(ESAC(R)認定マスター)。
「時間がない」という人必見!
"続く学習"に欠かせない
時間づくり基本の「き」
日頃、多くの英語学習者と接し、アドバイザーの育成にも携わる、"学習アドバイスのプロ"が、効果的な学習を志す全ての人に知ってもらいたい、学習時間づくりの基本をお話しします。
まず知っておきたい
学習時間をつくるための3つのポイント
英語を学習している多くの方が「学習時間が捻出できない」という悩みを持っているのではないでしょうか。アルクが2014年に行った「仕事現場における英語使用実態」調査※1 では、仕事で英語を使っている日本人825人中、学習時間の項目で「ほとんど学習していない」が 25.8%とトップ回答となっています。英語に精通した一部の日本人を除き、学習時間の確保は学習者の大きな課題となっていることが想像できます。忙しい日々の中で時間を見つけ、効率的に学習に結び付けるためのポイントをまとめてみましょう。
※1 アルク教育総合研究所、2015年3月17日公開のレポートより。www.alc.co.jp/company/report
- ❶ 生活パターンの把握
- 平日と休日の自分の時間の使い方をタイムラインに起こしてみることで、分類した時間に合った学習が見つけやすくなります。
- ❷ 学習場所の確保
- 時間と同様に学習場所も決めておくと、学習開始のきっかけになります。
- ❸ 学習の記録
- 新しい学習スタイルは、慣れないうちは定着しにくく、慣れてくると「飽き」を感じるようになります。習慣化するまでは、うっかり学習し忘れないために、そして習慣化してからは「やる気」維持のために、学習を記録し定期的に確認すると効果的です。
時間や場所といった学習環境は、外的な要素ではあるものの、精神面と密接につながっています。学習の目標や計画を立てるという前提をきちんと済ませておかないと、せっかくつくった学習時間、せっかく用意した学習場所を有効に生かすことができず、結果として「学習時間がない」という言い訳に逃げてしまうことになります。学習環境をどう活用できるかは自分自身の「やる気」にかかっていることも忘れないようにしてください。
こうすればできる!続けられる学習環境をつくる

時間と場所を決めるといっても、いきなり「明日から家で夕飯後に1時間、リビングで英語の学習をする」と宣言して、続けるのはなかなか難しいでしょう。食事の時間を15分短縮してお風呂の時間を10分削って......などと、何とか今の習慣の中に学習時間を入れ込んでも、新参者の習慣はいつの間にか元の生活習慣に取って代わられ、消滅してしまうかもしれません。もちろん時間の取れる週末などはじっくり学習時間を取りたいものですが、大切なことは無理のない形で、今ある生活パターンをなるべく崩さずに学習計画を組み込んでいくことです。
生活パターンに学習を組み込んでみよう 例えば...
通勤時間
- リスニング教材を復習したり、MOOC※2での学習やYouTubeで短めの動画を見るには適した時間です。混雑が激しい場合にはホームで動画や音声再生のセッティングを済ませて乗り込むとか、集中力を上げるために座らずに学習するなど、ちょっとした工夫で学習空間がつくり出せます。
夕食準備の時間
-
キッチンで作業をする時間をまとめると結構な時間になりますが、動く作業も多いため、内容を理解するような学習は難しいかもしれません。しかし、単語やフレーズのリピートなど、機械的にできる作業であればできます。シンク周りにタブレット型PCを置いて活用したり、スクリプトを印刷した紙を貼って音読練習をしたりと、時間を有効活用しましょう。
入浴時間
- 集中できる場所の一つがお風呂場です。読書や問題の復習など、内容をじっくり理解するための時間として使いましょう。
※2 Massive Open Online Coursesの略。大学などが無料で提供するオンライン講座。
学習スタート時に心掛けたいこと

学習習慣をつけるには、週末にだけまとめて学習時間を取るよりも、最初は負荷を抑えてでも、小まめに、できれば毎日行うと継続しやすくなります。学習に使える十分な時間がない場合も、生活パターンに学習を組み込むことで、学習を始めるハードルは下がります。特に学習し始めの時期は挫折しやすいものです。内容や方法を考え過ぎてついつい学習を遅らせてしまい、結局時間がなくなって後悔するといった最悪のスパイラルを避けるためにも、学習開始時点では特に以下に注意してください。
- ❶「ちょっとだけ」を念頭に始めてみる
- ❷ 学習はいろいろ手を広げずシンプルに
- ❸ 学習したら、すぐに記録する
"やらず嫌い"になるのを避ける

人間の脳は不思議なもので、どんなに後回しにしたかったことでも、実際に4、5分取り組んでみると、苦手意識や嫌悪感が薄まり、続けやすくなるようです。初めから完璧に終えることを目指すのではなく、「とりあえず5分やってみよう」「最初の1ページだけ読んでみよう」と始めてみることで、やらず嫌いになるのを避けましょう。また複雑な計画は面倒で挫折しやすいものです。最初は物足りないぐらいの量、シンプルな計画を立て、学習を終えたら、学習した時間だけでもいいので、間を空けずにアプリや手帳などに記録してください。
最後に、忙しい人が学習を続けるためには楽しめる要素が必要です。楽しくもないことを続けていくのはどんなに意志が強い人でもストレスを感じます。学習自体に楽しみが見いだせるに越したことはないですが、それが無理なら、達成しやすい小さな目標を作って、達成感を味わったり、学習と自分の趣味を結び付けて学習の進捗に合わせてご褒美を出したりするなど、学習に積極的に取り組める環境を自分の内側からもつくり出していきましょう。
ESAC(R)認定 英語学習アドバイザーについて
アルクが主宰する、英語学習アドバイスの資格。英語力やアドバイス力・経験により4段階で認定。資格取得者は、大学や企業などで幅広く活躍している。資格取得には『ESAC(R)認定 英語学習アドバイザーコース』での学習が必要。指定課題提出により、「ESAC(R)認定 ジュニア・アドバイザー資格」が得られる。
講座の詳細はコチラ↓
https://www.alc.co.jp/teacher/ifp/esac/
