受講生に聞きました

野口 麻里さん

1「日本語」の学びを通じて
互いに理解し合える幸せ

野口 麻里さん(国内の日本語学校で非常勤講師)

2012年に日本語教育能力検定試験に合格。現在は日本語教師として活躍する野口さんに日本語教師を目指したきっかけや仕事の魅力、学生たちとのエピソードをお聞きしました。

退職を機会にNAFLを受講

かなり昔のことですが、知人に誘われて地域の日本語ボランティア講座に参加したとき、外国人学習者から出たのが「『すみ』と『かど』はどう違うか」という話題。とても新鮮だったと同時に、日本語教師という仕事の面白さを知るきっかけにもなりました。3年前に両親が体調を崩し、介護が必要となったために団体職員の仕事を退職。「両親の世話だけではなく、気分転換も兼ねて何か将来に役立つことを勉強したい」。検定試験の勉強を始めたのは、そんな気持ちからでした。

NAFLを選んだ一番の理由は、自分のペースでスケジュールを管理できることですね。私は、気分が乗った時に一気に突き進むタイプ。受講を申し込む時点で「絶対に1度で検定試験に合格する」と決め、学習プランをしっかり立てました。テキストはいつも持ち歩き、実家への移動時にもチェック。「これさえやれば必ず受かる!」と信じて頑張りました。

野口 麻里さん

自分の専門分野を持ちたい

幸い試験には、1度の受験で合格。その後、日本語学校での実習や地域の教室でのボランティアなどを経て、現在は東京都内の日本語学校で週3回の授業を担当しています。学生は20代が多く、台湾、スウェーデン、スイス、アメリカ、インドネシアなど国籍はさまざま。まだ駆け出しの教師ですが、「先生の授業は楽しい」と言われると天にも昇るような気持ちになります。

以前、初級クラスに読み書きに比べて話す能力が著しく低い学生がいました。彼がある日、「先生、レストラン。おいしいです。みんな、行きましょう。カラオケ、しましょう」と言ってくれたんです。授業中はほとんど自分から話すことのない彼が心を開いてくれたことは、大きな喜びでした。

今後の目標は、まず、初級から上級レベルの学生まで対応できる指導力と知識を身に付けること。その上で将来は、発音指導やキャリアカウンセリングなど、自分の専門と呼べる分野を一つでも持ちたいと思っています。

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網岡 祥子さん

2外国人と触れ合いたい
だから、日本語教師に

網岡 祥子さん(オーストラリアで日本語教師)

大学4年生の時に日本語教師を目指して勉強を始めた網岡さん。現在はオーストラリアの学校で日本語教師アシスタントとして活躍中です。

大学卒業後にオーストラリアへ

日本語教師を目指したのは、仕事を通じてさまざまな国の人と交流が持てると思ったから。大学の先生に相談したところ、NAFLの受講を勧められ、4年生の4月から受講を開始しました。

夏休みまでは大学の友人との勉強会を中心に、比較的のんびり取り組んでいたのですが、9月以降は毎朝9時に図書館へ行き、事前に決めた週ごとのスケジュールに沿ってテキストを読み込みました。直前になっても苦手な音声の問題で思うように得点を伸ばせず、焦りを感じた時期もあったので、検定試験の合格通知をもらったときは本当に嬉しかったです。

現在はクイーンズランド州にあるミッション系の私立学校で、ボランティアとして日本語教師のアシスタントをしています。担当しているのは、日本の中学1年生から高校3年生にあたる学年の生徒たち。この学校に入ってから本格的に日本語の学習を始める生徒がほとんどなので、レベルは初級から中級といった感じです。授業はただ言語を教えるだけでなく、日本料理を作ったり、アニメやテレビ番組を見たり、日本の文化にも触れられる内容です。こちらの生徒たちは「分からない」ことを「恥ずかしい」とは考えないので、授業中の質問も積極的。何が理解できていて何が理解できていないのか把握しやすく、教えやすいですね。

生徒たちの笑顔が支えに

慣れない国での生活に、初めは苦労もありましたが、生徒たちの笑顔がいつも私を支えてくれています。「今日はやる気が出ない......」「生徒たちが宿題をやってきてくれない......」。そんな日々の悩みも、私にとっては成長の糧。次はこんな風に教えてみようとか、宿題の内容や伝え方を工夫してみようとか、解決策を考えることは生徒のためになるだけでなく、私自身のステップアップにもつながっていると思います。

このボランティア活動を通して、日本語教師への思いは一層強まりました。将来はオーストラリアの中学校や高校で日本語を教えることが、今の私の夢です。

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小関 亨子さん

3国際交流の経験を生かすために
翻訳者からキャリアチェンジ

小関 亨子さん(日本語教師、産業翻訳者)

フリーランスの産業翻訳者として約20年のキャリアを持つ小関さん。2014年、日本語教育能力検定試験に合格し、人生の新たなスタートラインに立ちました。

子育ての一段落を機に挑戦

高校時代にイギリスへ2年間留学し、さまざまな国の学生と寮生活をするという貴重な体験をしました。大学卒業後に勤めた外資系の銀行では、ニューヨークでも勤務。退職後は子育てをしながら在宅で産業翻訳の仕事をしていたのですが、ここ数年なんとなく行き詰まりを感じていたんです。子どもが手のかからない年齢になった今からでも始められて、留学や銀行勤務、海外生活で得た異文化経験を生かせる仕事は何かと考えた時、頭に浮かんだのが日本語教師という仕事でした。

NAFLを始めてからも、いつも食卓の一角で広げていた仕事の資料がテキストに変わっただけですから、生活スタイルに特に変化はありませんでした。子どもの学校行事が多い3、4月は勉強時間が思うように取れず大変でしたが、合格すればそこから新しいキャリアを築けるということへの期待感の方が大きかったですね。

小関 亨子さん

働き方を変えながら、ライフワークとして

 合格後しばらくの間は、翻訳の仕事に追われていたのですが、昨年末に就職活動を行い、現在は、日本で働くビジネスパーソンとその家族を中心にプライベートレッスンで日本語を教えています。教授経験がなかったため、最初から大人数を相手に教えるのが不安だったことと、家の事情でフルタイムで働くのが難しかったことから、今の仕事を選びましたが、銀行での勤務経験や、英語の知識を生かすことができ、いいスタートが切れたと思います。仕事場が食卓から外へ広がったことで、運動不足も解消されました(笑)。

 週に5、6コマ、初級中心に指導していますが、どんなに事前準備をしても、反省ばかりの毎日です。新たに指導書なども買いましたが、文法や音声学、母語別の誤用など、今もNAFLで確認しています。NAFLは私の知識のベースであるだけでなく、日本語教育に対する考え方の拠り所になっています。教え始めの頃は特に、気負ってしまって、準備した全てをレッスンで出し切ろうと自分が話がちになっていましたが、今はNAFLの教えに則り、学習者のニーズと状況を見極め、必要な支援をすることを心掛けています。

 思い通りに進まないことは多々ありますが、学習者がやる気を示してくれたり、日本語が話せるようになったと喜んでくれたりすると、本当に嬉しいですね。少しずつ経験を積み重ね、いずれは専任教師として日本語学校で働いてみたいと思っています。ライフスタイルとキャリアに応じて働き方を変えながら、ライフワークとして日本語教師の仕事を続けていければ嬉しいです。

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中根 貞夫さん

4第二の人生、生きがいになった
日本語学習支援ボランティア

中根 貞夫さん(日本語学習支援ボランティアとして活動中)

2005年に定年退職後、横浜市港北国際交流ラウンジで日本語学習支援ボランティアを開始。日本語の教え方を体系的に学ぶため、11年に「NAFL日本語教師養成プログラム」を受講し、13年、日本語教育能力検定試験に合格しました。

「国際交流」という言葉に導かれ地域の日本語教室へ

64歳で退職してから10年間、地域の日本語ボランティアとして活動しています。長らく勤めた会社では、国際金融業務に従事していたので、業務では英語を使うこともあり、同僚には外国人もいました。そのため、「1000時間ヒアリングマラソン」を受講したりと、英語学習に力を入れてきました。

退職して数カ月後に、地域の広報紙を眺めていたところ、「国際交流」という言葉が目に留まったんです。地域に住む外国人住民への生活相談や日本語支援を行う「横浜市港北国際交流ラウンジ」の日本語学習支援ボランティア募集の情報でした。「仕事の経験が、社会の役に立つかもしれない」と、興味を惹かれ、すぐにボランティアに応募し、面接と1週間の研修を経て、現場に入ることになりました。

中根 貞夫さん

いざ始めてみると、教室では英語を使う場面はほとんどありませんでしたね。港北国際交流ラウンジに集まる学習者の出身国は中国が最多で、韓国、タイ、シンガポール、ベトナム、ネパールとアジア地域が半数以上。他にも南米や欧州の非英語圏と、多様な国・地域から学習者が集まりますので、母語もさまざまでした。初めは周りを見ながら、見よう見まねで教えていました。すると、ボランティアの2割くらいの人たちは、どうも教え方が違うんですね。聞いてみると、それは日本語教育についてしっかりと学んだ人たちでした。そこで、日本語教育に必要な知識や能力を測る日本語教育能力検定試験(以下、検定試験)の受験を考えるようになりました。周りの若手ボランティアがこの試験に挑戦していることも刺激になりましたよ。

テニス、囲碁、旅行と退職後はいろいろなことを楽しんでいましたから、「学校に通うのは、時間も費用もかかりすぎ。検定試験の対策は好きな時間に学べる通信講座がいい!」と思ったのが、NAFLで学習しようと決めた理由です。

主に自宅や図書館で勉強し、1年間で講座を修了しました。ボランティア活動のたびに、テキストで学んだ理論を確かめながらレッスンを進められたのがよかったです。

特に興味深かった分野は、「日本語の文法」と「日本語教授法」です。連体修飾節の「内の関係」と「外の関係」といった日本語の文法の使い分けなど、日本人なのによくわかっていなかったことが多くありました。理論的な裏付けを学んだことで、学習者の前で内容を整理して教えられるようになり、中上級の学習者の鋭い質問にもその場で答えられるようになって手応えを感じました。

実は、講座修了後に初めて受けた検定試験では、じっくりと取り組んでいたら時間が足りなくなってしまって、問題を解き終えることができなかったんです。その反省から、過去問などの問題集を繰り返し、わかるものから解くなど、制限時間内に解く練習を積みました。聴解問題が苦手だったので、問題の音声を携帯用音楽プレーヤーに入れて持ち歩き、電車の中などで聞くようにしました。わからない時は、NAFLのテキストに戻って復習し、2回目の受験で合格を手にした時は嬉しかったですね。

日本語が外国人同士をつなぐ様子にやりがいを感じる

現在は、1回2時間のレッスンを、週に1〜2回担当しています。組織全体では登録している学習者は約300人います。学習者が負担する学習費は、1回100円。いつでも入学できて、希望のクラスに参加することができるんですよ。教室には毎回、数十人が集まりますが、レベル別に4〜5人の少人数グループに分けて授業を行います。

学習者には、日本人の配偶者を持つ女性など、日本社会の中で暮らしていくために必要な日本語を学びにやって来る人が多いです。我々ボランティアには「日本語を教える以外の役目」があることを実感しています。学習者は日本語を学ぶためだけではなく、日本での「自分の居場所」を求めて教室にやって来ます。特に、配偶者として外国から移住してきた方は、孤独になりがちです。地域の日本語教室に通うことで、仲間をつくったり、生活情報を交換したりしたいのでしょうね。そうした生活面のサポートも、地域の日本語ボランティアの大切な役目だと感じています。

例えば、「今日、火事がありました」と携帯電話で写真を見せてきた学習者がいたら、「もし火事があったら、どうしますか」と問い掛けるなど、学習者の生活や興味・関心に合わせた、流動的な授業も展開するよう心掛けています。茶道などの文化体験や日本語スピーチ大会の企画など、大変ですけど授業をするだけではなく、いろいろなことに取り組んでいますよ。NAFLのテキストも、今でも取り出して時々、読み直しています。

中国、韓国、タイと異なる国の出身の人たちが、次第に日本語で話したり、メールを交換したりするようになる姿を見ると、嬉しいですね。日本語を教えることで、国際交流に貢献できているのかなと思えます。

これからという人はまだ想像もできないでしょうが、退職をすると一日中、どこにも行かなくても済んでしまいます。社会とつながりを持ち続け、誰かの役に立っていると実感できることは、生きがいになります。私はこれからも草の根の国際交流を続けていくつもりです。

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NAFL日本語教師養成プログラムNAFL=Nihongo as a Foreign Language(外国語としての日本語)の意

  • ※短期間での修了や1年間の期間延長(別途料金)もできます。
  • ※教材の構成は変更になる場合があります。
  • ※お申し込み受付後3営業日以内に、発送センターより
    出荷致します。(営業日は月〜金で、土日祝は休業日です)
  • ※ご受講・テストご提出にはインターネット環境が必要です。
標準学習時間
3カ月〜12カ月
受講料
101,520円(税込)
国内送料無料

教材構成

  • コースガイド
  • 模擬テスト1回分
  • テキスト24冊
  • 重要キーワード集300
  • 別巻検定対策問題集1冊
  • 実力診断テスト24回
  • CD7枚
  • 記述式問題の添削指導2回
  • DVD1枚
  • 特製CDケース/修了証
ご利用可能な
お支払い方法
  • クレジットカード(一括・分割払い)
  • コンビニ後払い(ニッセン@払い)
  • 代金引換

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