「できる部下1人と10人の平均的な部下のどっちがほしいか」と企業に問えば、間違いなくほとんどの企業が出来る部下1人を選ぶ時代となりました。できる部下とは、仕事を作ることができる人材、付加価値を生める人材のこと。今後、できる人材と平均的な人材との価値の差はさらに開き、社会の2極化はますますはっきりしてくるでしょう。
 こうした時代に生き残り、成功をつかむためには自らのオプションを広げることが安全保障であり、チャンスを取っていく手段となります。そのオプションの中でも最も重要なものが英語力です。以前ヘッドハンター会社へ調査を行ったところ、30代、40代での外資系への就職では英語ができると行き先が何倍にも広がるという結果がでました。つまり英語力があるかないかでキャリアに大きな差が出るということです。
 ビジネスパースンにとって、英語力は必須のものと考えるべきでしょう。そして英語力の根幹となるのが文法力と語彙力です。




 私がボキャビルマラソン(*)を受講したのはイギリス、アメリカへの2年間の留学から帰ってきてからでした。留学によって英語は7割程度の理解力を身につけていましたが、最後に英語力の仕上げとして語彙力をしっかりつけようと考えたのです。
 ボキャビルマラソンで何よりも気に入ったのは最頻出単語を選択して覚えるというコンセプトです。学生時代に私は単語の勉強が大嫌いだったのですが、その理由は教科書に出てきた単語を実際に使うかどうかの保証がないことでした。必要かどうかわからない単語を覚えるのは時間の無駄のようで、勉強に身が入らなかったのです。
 語彙学習では実際に使う単語だけ学ぶことが最速条件です。いま学んでいることは無駄ではないという確信が持てると人は頑張れるものです。実際私はこの単語を覚えることが自分の描いているキャリアモデルの過程に不可欠なんだと思ったら、その単語自体が愛おしくなりました。
 また毎回課題を提出してチェックしてもらえるところも通信講座のよいところだと思いました。本来人間は怠け者。黙々と独学というのはほとんどの人はできません。締切があって、ぎりぎりに自分を追い込んでいくから学べます。添削してもらうことよりも、課題を提出することに意味があるんです。実際には課題を提出されない受講生も多いようですがもったいないですね。通信講座を始めたら1回目を必ず出す、これは義務と思うといいでしょう。2回目以降のことは考えずとにかく1回目を出すことをお勧めします。

  さて、語彙学習で多くの人がつまずいてしまうのが反復練習です。私も一つの単語を覚えるために何回も何回も復習しましたが、たしかにこれは単調な作業です。
 日頃、ビジネスでいろいろな提案を持って訪ねてこられる方にお会いしますが、2回訪ねて来る方は50人中5人程度。でも1回会っただけでは物事は進まないもので、やはり2回以上会って具体化していくものです。世の中、もう少し頑張れば物になったのに、その手前で辞めてしまう人が多いのではないかと思うのですが、単語も同じで1回目で一生懸命覚えても、その後反復しなかったために身につかないとことがとても多い気がします。
 反復学習は単調な作業ですが、現在の「ボキャビルマラソンMUST」でも11ステップでなるべく飽きが来ないようにショートレンジで反復学習ができるように工夫されていますね。最初に単語を覚えるときのエネルギーに比べたら反復練習は少しのエネルギーですむのですから、ぜひ実行したいものです。
 なお、個人的な意見としては50の単語をただ同じように反復するのではなく、メリハリを持って学習するとよいと思います。初対面ですぐに記憶できる人も入れば、なかなか顔を覚えられない人もいるように、単語もさっと覚えられる言葉と、何度やっても覚えられない言葉があるからです。相性というのでしょうか。相性の悪い単語が人それぞれにあるものです。相性の悪い上司とうまくつきあっていかないと勤め人が生き残れないのと同じように、英語でも相性の悪い単語を意図的に集中して学んでしっかり身につけることが大切です。



 ボキャビルマラソンで語彙力を身につけたあと、私の英語力は飛躍的に伸びました。まず聞き取れる語彙が格段に増えました。以前は聞き取れなかった細部がぱっと分かったときの喜び。わからない部分が減ってくると、フラストレーションが減り、英語がどんどん面白くなっていきます。それに合わせて会話で新しく使う単語も増えていく。結果として語彙力を増やすことがリスニングや会話のレベルを上げていくことを実感しました。
 これからの時代、あらゆるビジネスパースンにとって英語は必修科目となります。社会に出てなるべく早いうちに習得すべきでしょう。特に語彙力は高レベルの英語力を身につける際に絶対必要です。「ボキャビルマラソンMUST」で高いレベルの英語力を身につけて、あなた自身のキャリアビジョンを実現してください。

(*)現「ボキャビル(R)マラソンMUST」の改訂前講座





 

西山 昭彦(にしやまあきひこ)
東京女学館大学国際教養学部教授/東京ガス株式会社西山経営研究所所長/経営学博士、英検1級、国連英検特A級

著書に「本気ではじめる大人の勉強法」(中経出版)、「勉強するのに遅すぎるということはない」(技術評論社)、「仕事ができる人の『人間関係』戦略」(成美堂出版)、「企業内プロフェッショナルの時代」(プレジデント社)ほか著書多数

  西川さん


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