HM35 ANNIV

本物の英語力が身につく、圧倒的学習方法 ヒアリングマラソン 35周年記念企画

ALC アルク www.alc.co.jp
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リレーコラム 夢をかなえる英語 「自分の言葉」で会話ができれば深く通い合える

VOL7 井脇幸江

リレーコラム 夢をかなえる英語 「自分の言葉」で会話ができれば深く通い合える

VOL7 井脇幸江
井脇幸江プロフィール
Iwaki Ballet Company代表、井脇幸江バレエスタジオ主宰。2012年まで東京バレエ団でプリンシパルを務める。「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」などの古典全幕での主演を務める一方で、モーリス・ベジャール、イリ・キリアン、ジョン・ノイマイヤーなど当代きっての振付師たちとの共同作業で様々な作品を創り上げてきた。日本のみならず、海外公演でも主演を果たしており、海外での評価も高い。2012年に自身のバレエ団を設立。『ジゼル』『ドン・キホーテ』『眠れる森の美女』などの古典作品から、様々な振付家との新作を次々と発表。今なお現役ダンサーとして活躍しながら、演出家・振付家としても活動。その活動は注目を集めている。

しゃべれば、ちゃんと伝わる

海外の振付師の方に、舞台のメインキャストとして選んでいただいた時のこと。日本でのレセプションでお話しをする機会があったので、私は彼に自分の考えを伝えるため、通訳の方を呼びました。ところが「幸江が知っている単語で何でも良いから、幸江の言葉でしゃべってみろ」と言われてしまって。仕方なく拙い英語で一生懸命伝えると、彼は私の話を聞いてくださったあとに、「ほら、しゃべればちゃんと伝わるから。もっと勉強してどんどん英語で話せるようになりなさい」と言いました。その時初めて思ったんです。「ちゃんと勉強して、自分の言葉で伝えられるようにならなくちゃいけない」と—————。
私は机に向かっての勉強が苦手だったので、英文法を学ぶ授業も苦手でした。でも東京バレエ団に入団してからは海外にいずれ行くことがわかっていたし、振付師や指導者が海外からいらっしゃる機会も多かったので、19歳の時に英会話教室に通いました。通い始めてからは、発音が間違っていても文章になっていなくても、「とにかく何かしゃべらなきゃ!」と必死。いち早く英語の発音に耳を慣らすため、『大草原の小さな家』を全話買ってきて、常に家で流して聞いたりも。それから徐々に英語に慣れていきましたね。

言語にすることの訓練

私たちは言葉ではなく踊りで表現する職業なので、ダンサー同士は会話をしなくてもわかり合える部分があるんです。リハーサルがほとんどできないまま舞台に立つときでも、呼吸とタイミングだけで“もっとポーズをしていたいわ”、“バランスが崩れてごめん!”などのサインをキャッチし、相手は動いてくれます。でも踊っていないときのコミュニケーションという意味では、言葉が通じた方がより相手を知ることができる。会話を交わす中で深く気持ちが通い合えれば、「踊りは合うのに気が合わない」ということも自然と少なくなるものです。
だから私が生徒や団員にしつこく言っているのは、周りの仲間と「とにかくしゃべろう」ということ。話をすれば誤解は生まれにくいし、わかり合えることも多い。私はバレエ学校の頃からいわゆるスパルタの先生に育てられ、さらに両親とはバレエや勉強について意見が対立し、いつも口論していました。幼心にも自分の考えを理解してもらえないことに苦しみ、「なんて言えばわかってもらえるんだろう」という葛藤の連続。そういう意味では、気持ちを「言語にする」という訓練を幼い頃から繰り返してきたのかもしれません。
生徒とのコミュニケーションは、とにかくうるさいって言われるくらい大事にしています。レッスン中に生徒の様子がおかしいと気付くこともあるけれど、話をするまで実際の本音はわからない。どんなに調子良く踊れているように見えても、口を開けば「まさかあなたが」という悩みを抱えている子だっている。相手を知り、良い関係を作るためには、言葉を交わすことが一番大事だなと思うんです。

直接実感できる歓び

私のバレエ教室には英語クラスもあり、小学校高学年と中学生を月1回ずつレッスンしています。「伝わった」とか「聞き取れた」という歓びが英語を学ぶ醍醐味だと思うので、「これはこういう文法だから覚えなさい」という教科書的な勉強ではなく、コミュニケーションの一部として教えています。バレエのレッスンでも海外の先生をお呼びする機会があるので、そのときにコミュニケーションを躊躇してしまわないよう、耳を慣らしておくことは大切ですね。
教室のレッスン中に交わされる英語はそこまで複雑ではないし、どうしても必要なときには通訳の方を呼ぶので、英語が話せることが必須かと言われればそうでもない。でも、例えば英語でほめられたときに直接理解するのと、通訳さんを介すとでは歓びの大きさが違いますよね。かけていただいた言葉の内容を自分で実感できれば、うれしさ倍増です。言語を自分のものにし、自分の言葉で相手とコミュニケーションをする楽しさ。皆さんにもぜひ味わってもらいたいです。

しゃべれば、ちゃんと伝わる

海外の振付師の方に、舞台のメインキャストとして選んでいただいた時のこと。日本でのレセプションでお話しをする機会があったので、私は彼に自分の考えを伝えるため、通訳の方を呼びました。ところが「幸江が知っている単語で何でも良いから、幸江の言葉でしゃべってみろ」と言われてしまって。仕方なく拙い英語で一生懸命伝えると、彼は私の話を聞いてくださったあとに、「ほら、しゃべればちゃんと伝わるから。もっと勉強してどんどん英語で話せるようになりなさい」と言いました。その時初めて思ったんです。「ちゃんと勉強して、自分の言葉で伝えられるようにならなくちゃいけない」と—————。
私は机に向かっての勉強が苦手だったので、英文法を学ぶ授業も苦手でした。でも東京バレエ団に入団してからは海外にいずれ行くことがわかっていたし、振付師や指導者が海外からいらっしゃる機会も多かったので、19歳の時に英会話教室に通いました。通い始めてからは、発音が間違っていても文章になっていなくても、「とにかく何かしゃべらなきゃ!」と必死。いち早く英語の発音に耳を慣らすため、『大草原の小さな家』を全話買ってきて、常に家で流して聞いたりも。それから徐々に英語に慣れていきましたね。

言語にすることの訓練

私たちは言葉ではなく踊りで表現する職業なので、ダンサー同士は会話をしなくてもわかり合える部分があるんです。リハーサルがほとんどできないまま舞台に立つときでも、呼吸とタイミングだけで“もっとポーズをしていたいわ”、“バランスが崩れてごめん!”などのサインをキャッチし、相手は動いてくれます。でも踊っていないときのコミュニケーションという意味では、言葉が通じた方がより相手を知ることができる。会話を交わす中で深く気持ちが通い合えれば、「踊りは合うのに気が合わない」ということも自然と少なくなるものです。
だから私が生徒や団員にしつこく言っているのは、周りの仲間と「とにかくしゃべろう」ということ。話をすれば誤解は生まれにくいし、わかり合えることも多い。私はバレエ学校の頃からいわゆるスパルタの先生に育てられ、さらに両親とはバレエや勉強について意見が対立し、いつも口論していました。幼心にも自分の考えを理解してもらえないことに苦しみ、「なんて言えばわかってもらえるんだろう」という葛藤の連続。そういう意味では、気持ちを「言語にする」という訓練を幼い頃から繰り返してきたのかもしれません。
生徒とのコミュニケーションは、とにかくうるさいって言われるくらい大事にしています。レッスン中に生徒の様子がおかしいと気付くこともあるけれど、話をするまで実際の本音はわからない。どんなに調子良く踊れているように見えても、口を開けば「まさかあなたが」という悩みを抱えている子だっている。相手を知り、良い関係を作るためには、言葉を交わすことが一番大事だなと思うんです。

直接実感できる歓び

私のバレエ教室には英語クラスもあり、小学校高学年と中学生を月1回ずつレッスンしています。「伝わった」とか「聞き取れた」という歓びが英語を学ぶ醍醐味だと思うので、「これはこういう文法だから覚えなさい」という教科書的な勉強ではなく、コミュニケーションの一部として教えています。バレエのレッスンでも海外の先生をお呼びする機会があるので、そのときにコミュニケーションを躊躇してしまわないよう、耳を慣らしておくことは大切ですね。
教室のレッスン中に交わされる英語はそこまで複雑ではないし、どうしても必要なときには通訳の方を呼ぶので、英語が話せることが必須かと言われればそうでもない。でも、例えば英語でほめられたときに直接理解するのと、通訳さんを介すとでは歓びの大きさが違いますよね。かけていただいた言葉の内容を自分で実感できれば、うれしさ倍増です。言語を自分のものにし、自分の言葉で相手とコミュニケーションをする楽しさ。皆さんにもぜひ味わってもらいたいです。

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